〜認証コードが見つからない・承認メールが来ない・メールが止まった〜

この記事はこんな人に読んでほしい

  • 突然Web担当になって、ドメイン移管を任された方
  • 「認証コード」ってどこで取るの?と迷っている方
  • 承認メールが来なくて困っている方
  • 移管後にメールが届かなくなって焦っている方

企業にお勤めで、きちんと「引き継ぎ資料」がある方は当たり前ですが
まずはそれ通りに行ってみてください。

この記事では手順の説明と一緒に、私が実際にハマったトラブルも正直にお伝えします。
同じ壁にぶつかっている方の参考になれば嬉しいです。

そもそもドメイン移管って何?

ドメイン移管とは、ドメインの管理会社を変えることです。

前回もお伝えしましたが、インターネットの世界を街(インターネットタウン)と仮定すると、ドメインはインターネットタウンの「住所」です。

自分の家を管理してくれている不動産管理会社Aから、別の不動産管理会社Bに変える、と言うイメージです。

ドメイン名(住所)自体は変わりません。管理している会社が変わるだけです。

用語の詳しい説明は前回の記事(ドメインって何?移管って何?〜突然Web担当になった人が最初に詰まる用語を全部解説〜)で解説していますので、「ドメインって何?」という方はそちらから読んでみてください。

移管の手順(全体像)

まず全体の流れを見ておきましょう。

手順やること作業場所時間の目安
1移管ロックを解除する元の管理会社5〜10分
2認証コードを取得する元の管理会社5分〜1週間
3移管先で申請するバリュードメイン10〜20分
4承認メールに返信するメールすぐ(気づけば)
5完了後に動作確認するブラウザ・メール5〜2週間後

事前準備を行い、情報が全て揃っていれば実際の作業時間は30〜40分ほどです。
ただし「移管完了」まで5〜2週間かかります。余裕を持って進めましょう。

では、各ステップを順番に見ていきます。

事前準備:Whois情報を確認する

Whoisとは、ドメインの登録情報を調べられる仕組みです。
「このドメインは誰が、いつ、どこで登録したか」を確認できます。

移管前にWhois情報を確認することで、特に重要な3つのことがわかります。

①登録メールアドレスが誰のものか

登録メールアドレスが前の担当者のものや、関係者が誰も受信できないメールアドレスだった場合、移管前に必ず自分のアドレスに変更しておきましょう。
変更はレジストラの管理画面から行えます。

⚠️ 私が実際に経験したトラブルの一つが、ドメインの登録メールアドレスが前の管理者のままになっていたり、誰が所有しているメールアドレスなのか分からないことです。
承認メールが行方不明になると、移管自体が行えません。
実際に私も移管が行えなかったり、移管完了まで時間がかかったりしました。
Whoisで事前に確認していれば防げるトラブルです。

②移管ロックがかかっているかどうか

多くの場合はロックがかかっています。移管前にロック解除しましょう。
移管後にもきちんと移管ロックがかかっているか確認すると安心です。

③ドメインの有効期限

⚠️ ドメインの有効期限が7日以内に迫っている場合、多くのレジストラで移管を受け付けてもらえません。
また、60日以内に取得・移管したばかりのドメインも移管できないルール(ICANN規定)があります。移管を検討し始めたら、まず有効期限を確認しましょう。

Whoisの調べ方

無料で使えるツールが2つあります。どちらもドメイン名を入力するだけで確認できます。

ツール名URL特徴
さくらのWHOis検索https://domain.sakura.ad.jp/domain-lookup/日本語で見やすい。初心者におすすめ。
ICANN Lookuphttps://lookup.icann.org/英語だが情報が正確。公式機関が運営。

確認のポイントは「Registrant Email(登録者のメールアドレス)」の欄です。ここが現在受信可能なアドレスになっているかどうかを必ず確認してください。

STEP 1 移管ロックを解除する

ドメインには、不正な移管を防ぐための「移管ロック」という安全装置がついています。まずこれをOFFにします。

元の管理会社(レジストラ)の管理画面にログインして操作します。

💡「移管ロック」「Registrar Lock」「ドメインプロテクション」など、会社によって名前が違います。
見つからなければ「会社名 + 移管ロック 解除」で検索もしくは、サポートに連絡してみてください。

STEP 2 認証コードを取得する

認証コードとは、移管申請に必要な「パスワード」のようなものです。「AuthCode」「EPPコード」「転出キー」とも呼ばれます。

元の管理会社の画面から確認または発行します。

💡こちらも管理会社によって名前が違います。
取得には数日かかる管理会社もあるので、取得にどれくらいの時間がかかるかも聞いておくと移管完了までの目安が掴みやすいと思います。

私がハマったこと①:認証コードの取得と有効期限

当時の私は、移管申請には「AuthCode」が必要だ。

と言う情報を手にして、移管元のレジストラを確認しましたが、どこにあるか分かりませんでした。

というのも、管理会社によっては「認証コード」だったり「AuthCode」だったりと、名前が違っていたり、解約申請してからでないと取得できなかったり、担当営業に連絡して発行してもらわなくてはいけなかったりと発行の仕方が違います。

「管理会社名 + 認証コード 取得方法」で検索しても、プランによってはコードの取得方法が違ったりします。
しばらく探して見当たらなかったら、管理会社のサポートに連絡しましょう。

そしてこの時にドメイン転出料金がかかるときがあります。

解約申請してからでないと取得できないタイプや、担当営業に連絡するタイプの発行方法の場合、コードの発行に1週間ほどかかると言われる場合がありますので
ドメイン転出に料金が発生するかとあわせて、コードの取得方法は早めに調べておくと安心です。

💡 認証コードには有効期限があります(多くは7日間)。取得したらすぐに次のステップへ進みましょう。

⚠️ 認証コードは機密情報です。
他人に見せたり、AIに記載したりしないでください。このコードだけでドメインを移管できてしまいます。

STEP 3 移管先で申請する

移管先の管理会社にて、移管申請の手続きをします。

これも移管先の管理会社によって、申請手順が微妙に違ったりします。
移管先が決まっている場合は申請方法を事前に調べておくとスムーズです。

💡 基本的に転入時に料金はかかりません。
万が一ドメイン更新料など発生しないか確認しておくことをおすすめします。

STEP 4 承認メールに返信する

申請後、元の管理会社から確認メールが届きます。
このメールを承認しないと移管が完了しません。

私がハマったこと②:承認メールに気づかなかった

承認メールは件名や本文が英文のみの場合があったり、迷惑メールに分類されてしまっていたり、業務に追われていると流してしまう可能性があります。

実際に私も迷惑メールに入っていた承認メールに気づかず、承認メールを見逃してしまったことが1度だけあります。

承認メールを見逃すと、移管が自動でキャンセルされて二度手間になりますので、移管申請をしたら毎日朝・昼・晩、迷惑メールフォルダまでチェックしましょう。

STEP 5 完了後に動作確認する

承認から5〜7日で移管完了の通知が届きます。完了後は以下を確認してください。

  • サイトが正常に表示されるか(ブラウザでアクセス)
  • メールの送受信ができるか(テストメールを送ってみる)
  • 移管先の管理画面に該当ドメインが表示されているか

私がハマったこと③:移管後にサイトが見られなくなった

実際にこうなった:前の管理会社の契約が切れたタイミングで、突然サイトが表示されなくなった。

移管は完了していたのに、前の管理会社との契約が切れたタイミングでサイトが突然表示されなくなりました。
原因はDNS設定が移管先に引き継がれていなかったことでした。
移管先の管理画面でDNSの設定・切り替え申請を行ったところ、サイトが正常に表示されるようになりました。
移管完了の通知が来ても「まだ終わっていない作業がある」とは思いもよらず、焦りました。

ドメインの移管先でも移管手順を確認し、ドメイン移管後にDNSの申請が必要か否か確認しておきましょう。

メールの設定(MXレコード)もDNSの一部なので、移管後に設定がリセットされるとメールが届かなくなります。

症状 原因(多くの場合)
メールが届かない・送れない MXレコードが消えた・変わった
サイトが表示されない Aレコードが消えた・変わった
両方おかしい ネームサーバーごと変わった

💡 移管完了後の動作確認は、「サイト表示」より先に「メール」を確認することをおすすめします。メールが止まると業務に直結するからです。

⚠️ DNS設定の変更後、反映されるまで最大24〜48時間かかる場合があります。変更してすぐ確認しても反映されていないことがあります。

まとめ

ドメイン移管で特に気をつけてほしいのはこの3点です。

気をつけること 理由
認証コードは「会社名 + AuthCode 取得方法」で検索 名称が会社によって違うので迷いやすい
承認メールは迷惑メールフォルダも含めて毎日確認 見逃すと移管がキャンセルされる
ドメイン移管完了後に移管先にて作業がないか確認する。 DNSが以前の管理会社の情報のままだとサイトが見られなくなったり、メールが使用できなくなる。

最初は難しそうに見えますが、手順通りに進めれば必ずできます。

私も最初はまったくわからない状態からスタートして、なんとかやり遂げました。

やはり、転出される移管元の管理会社にとっては、契約が一つ無くなるわけですからネガティブな対応をされることも多々ありました。
現在はコンプライアンスの観点からネガティブな対応はあまりされないと思いますが、もしされたら・・他人の振り見て我が振り直せ。
こんな対応方法もあるんだ・・自分は絶対他者にしないようにしよう。
と思うか・・お客様センターに通報しましょう。笑

大丈夫。自分が感謝を忘れなければ、世界は思ったよりも優しいのです。

▶ 次回予告 むちゃぶりその2 — メールサーバーも移管せよ
ドメイン移管が終わったと思ったら、次はメールサーバーの移管も待っていました。

なぜメールサーバーは別の話なのか、どこが違うのか、初心者向けに解説します。